エンジョイやまがた

買う暮らしから“作る暮らし”に
伝統文化を大切に残していきたい

伝統文化と美しい自然が残る山形県真室川町。
昔から続く藁細工という伝統を残していくため、農家の髙橋伸一さんは「工房ストロー」を立ち上げました。
そこには四季の魅力と共に生活する“#エンジョイやまがた”な暮らしがありました。

髙橋さんは藁細工の伝統を継承するために、今の暮らしを始めました。かつてはどこの家でも、稲藁を道具や飼料にするのは普通だったそう。そんな“藁”について髙橋さんはこう語ります。

「藁は手業を加えることで、色んな物に形を変えることができます。保存用のケースにもなるし、履物にもなる。牛の飼料や季節の行事にも使うものです。創意工夫もできるし、様々な可能性を秘めている。それが藁の魅力だと思います。」 ­

真室川町は四方を山に囲まれていて、だからこそ昔からの伝統文化や自然が残ってきたと髙橋さんは話します。工房ストローでは、そんな伝統の一つである藁の魅力を多くの人に伝えるために、定期的に体験ワークショップを各地で開催しています。

「今の生活の中にも取り入れることができるのが藁です。そんな藁の可能性を伝えたいと思っています。一緒に藁から何かを作り出す喜びを体験してもらい、買う暮らしから“作る暮らし”に少しでも回帰するような時間にできれば良いと思っています。」

工房ストローのキャッチコピーは「手仕事と食べ物」。季節ごとに稲作、畑作、畜産を営み、冬になれば手仕事である藁細工に専念する、そんな生活を送っています。

「藁細工専門家ということではなく、私はあくまでも農家です。四季がはっきりしている山形の魅力を感じながら、昔ながらの生活をすることで、本当の豊かさが見えてきます。藁細工は雪国ならではの文化です。これからも大切に残していきたいと思います。」

髙橋さんは真室川町の農家で生まれながら、一度は地元の役場に就職した経験を持ちます。町の魅力をPRする中で、藁細工などの手仕事や伝承野菜、伝統行事などの町の“宝”に気づき、今の活動に至ったそうです。大切な伝統を守るために暮らしを変えた髙橋さん。幸せとは、人それぞれで違った形で輝いているものなのかもしれません。古き良き“#エンジョイやまがた”がここにありました。

撮影日:2020年1月17日(金)
場 所:工房ストロー(山形県最上郡真室川町大字平岡885)他