エンジョイやまがた

ひとりのハートが世界を変えられる。

「空飛ぶ車椅子社長」こと加藤健一さんは、山形バリアフリー観光ツアーセンターの代表理事をはじめ、様々な活動を行っています。
バリアフリー観光という視点から見つけた新たな可能性がそこにはありました。

加藤さんが発病したのは21歳の頃。病気になり車椅子生活をするようになってから、様々な経験をしたそうです。

「障がいのせいで諦めなくちゃいけないことがたくさんあったんです。でもこのままではダメだと思い、まずは今この状況で感じたことを多くの方に知ってもらうことが必要だと考えました。周りの人は知らないことが多いが故に、時に偏見や差別につながってしまうことが大いにある。ちょっとした理解が無いために、社会のバリアができてしまっているのが現状なんです。それを障がい・福祉と一括りにしないで、もっと丁寧に伝えていくこと。そうやって相互理解を深めることで、もっと良い社会に変わっていくんじゃないか、と思ったんです。」 ­

加藤さんは常に積極的に活動し、諦めることは決してありません。子どもの頃の夢だった「自動車整備会社の社長」も実現。加藤さんの夢が詰まった拠点「NANYO BASE」をオープンさせ、事業を展開しています。

「障がいがあることによって、○○できないという固定観念を壊したいと思っています。障がいを持っていても伝えられることはあるし、健常者の人が助けられる部分や今まで無かった気づきを与えることができる。大切にしている理念は“ひとりのハートが世界を変えられる”です。自分の想いがたくさんの人に広がっていくことで、本当に社会は変えられると思います。」

さらに加藤さんは、筋ジストロフィー患者として世界で初めて車椅子で空を飛ぶこと(パラグライダー)に成功。大きな夢を叶えました。

「自分自身がチャレンジすることで、前向きになれるきっかけにしてほしいと思っています。今までは諦めていたけど、パラグライダーに乗ることやたくさんのことができるんだということを伝えていきたいです。」

「人情が厚い人が多いのは山形の魅力の一つ。人情や優しさという元々あった部分に障がいについての理解を深めていただくだけで、新しい“おもてなし”に繋がると思います。」

加藤さんは、バリアフリー観光という新たな気づきを与えることで、障がいを持つ方や高齢者の方も山形を訪れやすい環境を作ることができると語ります。山形の“人の良さ”を一つの魅力として全国に発信していくこと。さらには多くの人が訪れやすい理解のある環境を作っていくこと。一つ一つのことを諦めずにチャレンジしていくことで、世界はもっと良い社会に変わるのかもしれません。多くの人に新たな気づきと力強い勇気を与える“#エンジョイやまがた”がここにありました。

撮影日:2020年1月22日(水)
場 所:NANYO BASE(山形県南陽市若狭郷屋589-2)他
映像提供:ソアリングシステム