エンジョイやまがた

移動だけのためではなく
列車に乗ること自体が目的になること

地元の人から愛されるローカル線「フラワー長井線」。
南陽市の赤湯から、川西町、長井市を通り、白鷹町の荒砥までの片道約30キロメートルを1時間ほどかけて結びます。
フラワー長井線の車窓から、どんな“#エンジョイやまがた”が見つかるのでしょうか。

フラワー長井線を運営する、山形鉄道株式会社 代表取締役社長の中井晃さんにお話しを伺いました。

「今は高校生を中心に利用していただいていますが、時代の流れとともに、鉄道の役割は変化してきていると思います。移動だけのためではなく、列車に乗ること自体が目的になるようにできないだろうかと考えて、列車の中で開催するイベントを企画するようになりました。」

フラワー長井線ではワイン列車や地酒列車、婚活イベントなども開催。地域の魅力や特産品を堪能できるような、列車に乗ること自体が価値となるような体験を提供しています。 ­

沿線に花の名所が多いことが、名前の由来になっているフラワー長井線。沿線の2市2町を象徴する花をモチーフとした4種類のラッピング車両が走っているのも特徴の一つです。

「車窓から見える四季それぞれの美しさが何といっても山形の魅力だと思います。春は桜がきれいですし、夏の新緑、秋の紅葉は赤や黄色が鮮やかです。冬には一面真っ白な景色と青空のコントラストが素晴らしい。四季の移り変わりを意識すると、もっと山形の素晴らしさに気づくと思います。」

「観光というと名所や人気の観光地に行く人が多いと思います。それだけではなく、ゆっくりと地域を周って、地域のちょっとしたことに目を向けるような観光スタイルがあってもいいのではないでしょうか。フラワー長井線で、ゆっくりと時間の流れる旅を体験してもらいたいです。」

「私たちは鉄道を走らせる専門家ではありますが、おもてなしのプロではありません。だからこそ、お客様に喜んでもらえるように一生懸命な気持ちを忘れずにやっていきたいです。」

その場所で生きる人々の工夫や努力によって、価値は変化していきます。フラワー長井線も、交通機関としての機能だけでなく、新たな観光スポットとして進化し始めているのかもしれません。車窓から見える美しい山形の景色と、お客様を喜ばせるための一生懸命な想い。そんな“#エンジョイやまがた”がここにありました。

撮影日:2019年12月14日(土)
場 所:フラワー長井線 赤湯駅(山形県南陽市郡山)他